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2017年11月 彗星の軌道模型を作ろう



 恒星間からやって来たA/2017 U1が発見された時、その軌道が双曲線ということを聞き、軌道要素の見方が急に気になりました。軌道の様子はパソコンで簡単に表示することができますが、彗星の軌道要素から直感的に軌道の形を理解したくて、彗星の軌道模型を作りたくなりました。
 観測所に置いている段ボール箱の中を探しました。ありました!天文ガイド1970年4-5月号「彗星の軌道模型作ろう」です。1970年、私は中1です。それを参考にして中3の夏休みに軌道模型を作った記憶があります。
 記事の中で用意するものとしてあるのは、厚い画紙2枚、鉛筆、はさみ、分度器、コンパス、三角定規、ものさし、セロハンテープ、消しゴム。当時はまだ電卓はありませんでした。
 中学生の頃は軌道の形だけの工作で終わっていましたが、今回はもう一歩進んで彗星-地球-太陽の位置関係を理解できるような工作にしたいと思っています。

「彗星の軌道模型作ろう」 品川征志
天文ガイド 1970.4
 
天文ガイドから転載
及び執筆者了解済み
「軌道模型で彗星の追跡を」 品川征志
天文ガイド 1970.5

 

安部(八束)


  


 作ってみました。
 紙工作は学校に戻った感じで楽しいです。
 位置予報するには黄道が記載されている星図も必要です。全天恒星図を使いました。

 位置予報のための座標を模型から読み取るのは、画用紙がふにゃふにゃ動いて簡単ではありませんが、おおまかにはわかります。

 彗星軌道の仕組み(軌道要素)が体感できますし、予報位置を自分で星図にプロットできたときは「オーッ!」となります。パソコンソフトでは味わえないワクワク感があります。

 難しい数式を使わない彗星の位置予報が何よりの感動でした。

金津(石橋)





   
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