天文教室
観望会
美保関隕石
Sun‐in星の集い
新天体発見


2017年12月23日

BSS山陰放送ラジオ「シニアの扉」出演




 シニアの放課後というテーマで約10分、アナウンサーとの会話形式で松江星の会の活動を紹介しました。

いまの季節、どんな星が楽しめる?
 もうすぐクリスマス、日が沈んでしばらくすると東の空にオリオン座が・・・夜9時頃には明るい1等星を結んだ大きな六角形「冬のダイヤモンド」が現れます。

どれくらいの頻度で星空観察?
 晴れていれば、とりあえず夜空を眺めます。

その魅力は?
 きらきらまたたく星や暗いところで観る天の川は本当にきれい・・・四季折々の星座、流れ星、明るさの変わる星の観察など、飽きることがありません。

前身の「松江天文同好会」から数えると30年以上となる星の会とは?
 会員としては、現在26人ほど。他に、近くの天文愛好家や島根大学の学生諸君とも一緒に活動しています。

みなさん天体望遠鏡などの道具を揃えている?
 本格的な設備で国際的な観測をしている人、美しい星空をカメラで撮影する人、道具を使わないで星空を楽しむ人までさまざまです。
 私は望遠鏡での天体観測のほか、カメラで星空を撮影して誰も知らない新しい天体を探しています。他に電波を使った流れ星の観測をしています。

活動のひとつとして毎月1回、天文教室を開催?
 松江市役所屋上の天文台で、毎月1回、夜8時から1時間程度、一般市民向けに天文教室を開いています。市役所に天文台があるのは、全国でたぶん松江だけです。
 天文台の大型望遠鏡で月や惑星などを観察し星座の解説をします。どなたでも事前申込無しで無料で参加できます。
 真冬の時期はお休みしますが、来年1月31日は特別に、夜8時30分から皆既月食を観察します。

天文教室の意図は?
 教室は松江市生涯学習課と松江星の会で共同開催しています。
 設備は開設から55年経っていますが、まだ元気です。
 「青少年に夢を持ってもらいたい」という開設当初の意志を受け継いで、市民の皆さんに星に親しんでいただき、特に子どもたちには、宇宙に興味を持って欲しいと願っています。

参加者は毎回、どれくらい?
 普段は親子中心に数十人。過去最高は15年前の火星大接近の時、一晩で1000人ほどいらっしゃいました。来年、その火星大接近があります。

みなさんの反応は?
 天文教室の一番人気は土星です。子どもたちはもちろん、大人も「本当に輪が見える」と皆さん大感激です。
 お年寄りの中には「生きてて良かった」とおっしゃる方もいて、感動を分けてもらっています。
 街明かりの中でも星が見えることに、皆さん驚かれます。

ほかにはどんな活動を? 夏には合宿も?
 星がきれいに見える山に、仲間たちとキャンプに出かけます。
 星の会のメンバーだけでなく、星好きの家族やグループ、そして大学生も参加することがあって、とても賑やかです。

合宿ではいつもとは違う光景?
 普段街中で見る星空と違って、星座の形が分からなくなるほど沢山の星が見えます。
 特に砂を蒔いたような天の川を見ると歓声があがります。
 合宿の他には、皆で一緒に流れ星を数えたり、珍しい天文現象を見たりします。
 それから、「街角スターウォッチング」と言って、時々松江駅前の広場で、通行する人に望遠鏡で月や木星・土星などを見てもらうことがあります。

星の会の活動へと駆り立てるものは?
 ひとりで見るのも楽しいのですが、仲間達と一緒に星を見ることが何より楽しいです。
 メンバー同士のいろいろな情報交換がとても良い刺激になります。

これからの夢などは?
 今までに二つの未知の天体を発見することができましたが、もう少し珍しい星探しを続けたいと思っています。
 もしかしたら、私たちの銀河系で起きるかもしれない超新星爆発に遭遇できたらとてもラッキーです。
 そして、少しでも長生きして、仲間たちと一緒に星を楽しみたいです。

※山陰放送の許可を得て掲載しています。


金津(石橋)





   
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