2011年4月 45年ぶりに大増光した反復新星「らしんばん座T」(T Pyx)
「らしんばん座T(T Pyx)」は普段は14等台の明るさですが、4月14日、1966年以来45年ぶりに大増光が確認されました。増光したその姿を松江市八束町(大根島)で捕らえました。松江市中心部の街灯りの影響で画像はかなり明るくなりましたが、増光している姿が明瞭にわかります。
光度は、西隣(右側)の6.9等の星と比較して7.5等と見積もりました。
VSOLJニュース (268)
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2011.04.24 2021JST-(30sec)
Canon KissD-X
SMC-PENTAX 35mm F2(2.8)
ISO800
ガイド撮影
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増光したT Pyx の部分を切り抜きました。
※比較星 TYC 7155 2124 Johnson V:6.931 SI5で測定(T Pyx
7.5等)
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安部(八束)
夕方の南の低い空は、松江の市街地の灯りで星はほとんど見えません。自宅前の路上で、らしんばん座のこの新星の姿を捉えようと、ほとんど勘でカメラを向けて、少しづつ位置をずらして数枚撮影しました。そのうちの一枚の片隅に(左下の写真)写っていました。星像が悪いので明るさの見積もりは難しいですが、7等台前半かなーという感じです。
この星は、前回の増光からかなり年数が経っていたので、そろそろ爆発するのではないかと、1999年頃からの新星捜索では時々この星の位置を撮影していました。下中央の写真は、2000年12月、とも座新星を発見した時に撮影していたものです。
その時のフィルムに「T Pyx」の名前と場所を赤ペンで記入していました。もちろん、当時のその場所には影も形もありません。写真は、今日撮影した左の画像とほぼ同じサイズにトリミングしてあります。当時撮影したフィルムの上にルーペを載せて、そのルーペ越しにデジカメで撮ったものです。フィルム・スキャナーが無いのでコリメート?撮影です。
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2011.4.24 20h17m
Pentax *istD
f135mm F2.8
ISO400 20s
トリミング
星の横の数字は等級です。例えば78というのは7.8等級のことです。 |
2000.12.22 26h46m
Pentax 67U
f200mm F4
T-MAX400 4m
トリミング |
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左の2画像を並べました。 |
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