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2010年 ふたご座流星群


12月1日〜20日の流星の電波観測(HRO)です。
 11日頃から流星エコーが増え始め、14日午前0時台にHR40ほどのピークが見られます。これは、ふたご群のエコーと思われます。
 あいにく、14日午後から深夜にかけて電波の状態が悪く、エコーがカウントできていない時間があるので、実際にはもう少し多く流れていたかもしれません。全天候型の観測方法とはいえ、電波には電離層による異常伝播ほか、いろいろなノイズの影響を受ける弱点があります。
 それでも、昨年の同時期の観測記録(下のグラフ)と較べると、似たような傾向になっていることがわかります。


2010.12.1-20
この観測でのピークは14日午前0時台です。
右は詳細グラフです→

昨年(2009年)12月の観測記録です。

金津(石橋)





ふたご群、岡山県内で観測しました。
 極大夜は、ちょっともやのかかった空で、数的にはやや少なめな結果となりましたが、華やかな活動でした。
 ちなみに、安部さんの写真の1:36頃の流星は、こちらの記録では1:35:58にぎょしゃ〜ペルセウスに出現しています。-5等でこの日一番の大物です。
 次のしぶんぎ群は、夜明け後に極大を迎える年に当たりますので、1月4日薄明前にはかなりの出現が期待できます。ちょうど新月なので、月齢条件もいいです。山陰では、天気がアレですが・・・

11/12日
STA FIN TIME aM GEM Lm CL
23:40 0:30 50 20 12 6.4 0
0:30 1:20 50 27 13 6.3 0
1:20 2:10 50 22 9 6.1 0
2:10 3:00 50 30 13 6.2 0
3:00 4:00 60 34 20 6.2 0
4:00 5:00 60 31 12 6.2 0

14/15日
STA FIN TIME aM GEM Lm CL
20:20 21:20 60 20 18 4.6 0.3
21:20 22:20 60 32 30 4.8 0.3
23:00 23:50 50 42 36 5.4 0
23:50 0:50 60 68 55 5.9 0
0:50 1:50 60 80 68 6.1 0
1:50 2:50 60 81 65 6.2 0
2:50 3:50 60 66 48 6.2 0
3:50 4:50 60 55 44 6.2 0.6

STA:開始 FIN:終了 TIME:観測時間(分)
aM:全流星数  GEM:ふたご群流星数 Lm:最微光星  CL:雲量

赤木(東京)






昨夜(12月14日)は一眠りしてから月が沈むのを待ち、ふたご座流星群に望みました。特別な観測スタイルは取らずに、寝袋の寝転がって満天の星空を楽しみました。今年はふたご群は数も多く、しかも明るい流星が多いて見ごたえのある素晴らしい流星群でした。
<共通データ>
Canon KissD-X
SIGMA DC 17-70mm(17mm)
F2.8-4.5(2.8) ISO1600 30sec露出
流星が写っていた複数画像を
比較明コンポジット処理
2010.12.15 01:13-01:38JST内に撮影した2画像
※明るいほうの流星(-3等級)は01:36頃に流れました。
2010.12.15 01:41-02:23JST内に撮影した3画像
※なぜか同じようなところに流れます。

安部(八束)






12月14日(火) 22:00〜26:00までの300数枚のうちの二枚です。


 いずれもCanon EOS kiss F TAMRON  AF17-50mm(17mm) F/2.8(F/4)25秒での撮影です。
 眼視では38個位でした。放射点近くでは2個。かに座付近で5個位。ほとんどはこいぬ座プロキン付近と、おおいぬ座シリウス付近が多かったように思います。
カメラの構図を変えると変える前の場所で流れたりで、思うように撮れませんでした。


家嶋(安来)





   
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