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1997年3月 ヘール・ボップ彗星(Hale−Bopp C/1995 O1)



 1997年最大の天文ショーといわれたヘール・ボップ彗星を、植田正治写真美術館(鳥取県伯耆町)で観測しました。
 3月18日未明(上の写真)は安部(八束)さんと一緒に撮影。透明度が良く、彗星の尾がとてもきれいに見えました。

金津(石橋)



1997.3.17 28h12m f55mm G400 5m


1997.3.20 28h33m f135mm G400 5m


 ヘール・ボップ彗星(C/1995 O1 Hale-Bopp )発見者のひとりトーマス・ボップさんが2018年1月5日、アメリカ・アリゾナ州で亡くなりました。68歳、肝臓がんでした。

 世紀の大彗星として世界中を賑わしたこの彗星は、アラン・ヘール(米の天文学者)とトーマス・ボップ(アマチュア天文家)二人によって発見されました。ボップさんの発見は、友人所有の44cmドブソニアンを使って眼視観測によるものでした。
http://www.skyandtelescope.com/astronomy-news/people-places-and-events/thomas-bopp-1949-2018/

 上の画像は、近日点通過(1997.3.31)の2週間ほど前の彗星の姿です。北東の地平線から昇った巨大な彗星の姿は圧巻でした。画像で青っぽい尾がイオンテイル、黄色っぽい尾がダストテイルです。

 彗星は1995.7.23、いて座M70球状星団の近くで10等級で発見され、翌日に安部さんほか国内外の観測者で確認観測されました。
 公転周期2520年(?)、離心率0.995のとても大きな楕円軌道です。次回の近日点通過は西暦4517年(?)頃となります。

 百武彗星も見応えありましたが、このような彗星にまた出会いたいものです。
 

2018年1月17日 金津(石橋)





   
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