２０２０年５月１４日

　2020年3月25日、太陽観測探査機SOHOのカメラで撮影した画像からの発見された彗星です。
　現在、夜明け前の低空に見ることができます。
　当初は5月中旬に2等級前後まで明るくなると予想されていたのですが、現状からすると4-5等級にとどまりそうです。

2020.5.14 0400JST（10sec）
FCT-65+RD (f240mm F3.7) + 60Da（ISO1600）
※35mm判のときの焦点距離384mm相当

原画像をトリミングして、彗星の周囲の恒星の明るさを表示しました。
彗星の全光度は5～6等級くらいです。


原画像です。画像の下のほうが地平線です。
この時の彗星の高度はわずか9度。
明るくなっていく東の空と競争しながらの撮影でした。
電線が写っているのは彗星が超低空だった証拠です。


　位置観測用に撮影した4枚の画像を合成しました。彗星の動きに合わせて合成しているため、まわりの恒星が移動しているように見えています。
　彗星の尾が西のほう（太陽の反対側）に広がっている様子がわかります。


0.26-m f/6.0 reflector + ST-9XE
30秒露出*4枚　露出時間の間隔は70秒時
画像の広さは22.7分角*22.7分角、上が北で右が西です。