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コラム 20172016年<>2018年  


2017年12月23日(土)
静かに昇る冬の星座


2017.12.23 2225JST-(自動露出)
Canon S120 星空夜景モード
松江市八束町で撮影

 12/23(土)は夕方から大きく星空が広がりました。いつものように観測所に出かけました。今年最後になるであろう夜半前の彗星観測です。

 観測が終わって夜空を見上げると冬の大三角が輝いています。おおいぬ座α星シリウス、こいぬ座α星プロキオン、オリオン座α星ベテルギウスで作る三角形です。この夜は湿度が高かったせいか、少し星が潤んで輝いていました。

 帰り仕度が終わり、何も考えることもなく見上げる星空。いつも美しく穏やかな広い星空を感じます。僕が大好きな一瞬です。

安部(八束)

2017年12月13日(水)
ふたご座流星群の夜

外に出てみると雲間にオリオン座が見えていました。少し眺めていると明るい流星が!いつものコンパクトカメラを準備しました。流星はカメラを向けたところにはなかなか飛んでくれません。

 寒い山陰の冬の夜、突然にして星空に出会うことがあります。雪雲の間から見える星々は冴え冴えと輝き、歌「冬の星座」を思い出させます。流星群が極大だった12/13(水)の夜もそんな夜でした。
 天気予報では、良くて曇り、雨か雪も予報されていました。ほとんどあきらめていたふたご座流星群でした。夕方あたりが暗くなる頃、予報に反して雲の切れ間が大きく広がり、星が見えてきました。雲間からの星空は朝まで続いたようです。
 以下は、夕方に松江星の会MLで送ったメールです。

 件名は「12/13(水)雨・雪、そして時々星空」、内容は「さっき、米子上空にオリオン座がきれいに見えていました。今夜は傘をさしながら、流れ星を待つようになりそうです。これが本当の流星・雨(雪)?」

安部(八束)

2017年11月23日(木)
2018年天文現象カレンダー
(チロ天文台)



 白河天体観測所☆チロ天文台からいただきました。
 2018年は15年ぶりの火星の大接近をはじめ、いろいろあって楽しめそうです!

安部(八束)

2017年11月17日(金)
夜明けの月・木星・金星



トリミングしたものです。
2017.11.17 0559JST-(1.3s)
Canon EOS60Da(IS01250)
+ SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM(35mm F2.5)

右上に火星、その下におとめ座スピカ
大山のそばには月(月齢28)と木星、そして昇ったばかりの金星です。
 いつもの大好きな海岸へ。星がいっぱい見えています。大山のシルエットに地球照が見える細い月と木星が映えます。でも、金星はじれったいです。なかなか昇ってきません。

 次第に夜空から星が消えていきます。突然、大山の頂上より少し北(左)側に明るい光!金星です。

 今日の金星は赤緯-14度。ちなみにシリウスは-16度。シリウスは大山の頂上から昇ってくるのではと期待しています。

安部(八束)

2017年11月1日(水)
見つけたら長生きできます―
りゅうこつ座αカノープス


2017.11.1 0339JST-(10m)
Canon S120 星空軌跡モード
松江市八束町二子で撮影

 山の稜線のすぐ上に光っている星がカノープスです。
 中国では南極老人星と呼ばれ、めったに見ることができないことから、この星を見た者は長生きするといわれています。
 私が住んでいる八束町では、南にある星上山や京羅木山が見える場所であればカノープスを見つけることができます。ただし、山際まで澄み切った月のない夜でなくてはなりません。
 位置はオリオン座・おおいぬ座の下にあたります。

安部(八束)

2017年8月27日(日)
夏のオリオン座



 8月27日午前4時44分に天神川越しのオリオン座を撮影しました。
 たまたま、私のカメラが星空モードがあったので、自由度はありませんが。


PowerShot G7 X f/1.8 2秒露出
Iso400 露出補正-1
焦点距離9mm 絞り1.6875


花岡(松江)

2017年8月21日(月)
星戀(恋)



 「星戀(恋)のまたひととせのはじめの夜」ではじまる野尻抱影随筆・山口誓子句集の復刻版(画像左・中公文庫2017.7.25初版)です。
 昭和29年(1954年)版底本と説明があります。私が以前、古書店で求めた同書(画像右)はさらに古く、昭和21年(1946年)発行です。定価15円。旧字体で味わいはありましたが読みにくい本でした。
 復刻版(税別720円は上記昭和21年版の約50倍!)では現代仮名使いに改められ読みやすくなりました。
 著名な文人・俳人の星への想いが綴られています。

金津(石橋)

2017年8月13日(日)
ペルセウス座流星群の夜




画像をクリックすると動画が再生されます。
(ブラウザによっては自動リピート再生
しないかもしれませんので、
再生ボタンをクリックしてください)

2017.8.13 0222JST-
Canon S120 星空インターバル動画モード(再生時間2秒ほど)
コンパクトデジカメでの撮影です。
1時間露出を予定していましたが、途中で雲が出てきたので中断しました。30分ほどの
露出になると思います
流星は写っていませんが、ペルセウス座流星群の夜の印象を残すことができました。

 星空を期待して目が覚めたのが2時頃。
 外に出てみると、月の光が雲を白く照らしていました。
 ただ、夜空はとても澄んでいて雲間には星がたくさん見えています。
しばらく星空を眺めていると、ペルセウス座流星群の流れ星が流れます。
 あたりは涼しく、秋の気配を感じる夜明け前でした。


安部(八束)

2017年8月8日(火)
星座絵の試み

 画像は、2014年9月20日やすぎ☆星空観察会(山佐ダム広場)で撮影したものです。(活動報告に載っています。)
 イラストは、友人に書いていただきました。竪琴を弾くのは、オルフェウスではなく妻エウリュデケとしています。このほうが印象に残りそうです。
 室内で星の学習会を行う場合、自分で撮影したたくさんの星が写っている星空の画像を写して、みなさんに星の美しさを紹介したいです。

 次に、同じ画像に「星座絵」を映し出すことで、星空の中にこのような星座がある(隠されてる)ことを知っていただけられたら、星座の印象が深まるでしょうし、星座の物語にも関心を持っていただけるでしょう。

 松江の風景が入った星景写真に星座の姿が浮かび上がれば素敵だなと思っています。

安部(八束)

2017年8月8日(火)
月食

2017.8.8 0349JST 
Canon S120で自動露出(三脚を使用)
 台風一過の星空を期待し、目が覚めたのは3時半過ぎでした。
 厚い雲がありますが、いくつかの星が見えています。
 少し待つと、雲間から左下が少し欠けた月が見えてきました。

安部(八束)


2017年8月3日(木)
まもなく夜明け、
オリオン座が昇ってきました

2017.8.3 0405JST- (10分露出)
Canon S120 星空軌跡モード

 まもなく夜が明ける時間。
 東の空には冬の代表的な星座のひとつであるオリオン座、西の空には夏の大三角が見えています。
 夜明けの星空に同時に見えるのに気付き、星空が季節と時間が入り混じってつくられているように感じました。

※明るい星は、明けの明星=金星です。とてもまぶしく輝いています。梅雨が明けてからも曇りの日が多かったのですが、昨日からようやく青い夏空が広がってきました。
いよいよ夏の星空シーズンの到来です。


安部(八束)

2017年6月5日(月)
星上峠展望台からの星空



 6/5(月)は長谷川さんと二人で展望台に行きました。
 場所は標高260mくらいで、松江市街-中海-弓ヶ浜半島が一望できます。東出雲インターから車で15分くらい。
 どうぞ、きれいな夜景と星空をお楽しみください。

安部(八束)

2017年5月31日(水)
初夏の球状星団



クリックすると新しいウィンドウで
画像が拡大表示されます。
下表の天体名と照合して下さい。
 
M3 M5 M13 M53
M68 M92 NGC4147 NGC5053
NGC5139 NGC5466 NGC5634 NGC5694
NGC5824 NGC5897 NGC5986 NGC6229


 アメリカの天文雑誌「スカイアンドテレスコープ」ホームページで紹介されている16の球状星団を撮影してみました。いろいろな表情をしているのがわかります。

(撮影データ)
2017.5.29
D260mm f1550mm ST-9XE 30sec*1枚
※NGC5139(ケンタウルス座ω星団)のみ、2013.5.10撮影(30sec*4枚)

(星図)
天文雑誌「スカイアンドテレスコープ」ホームページ参照↓
http://www.skyandtelescope.com/
observing/gobs-of-globs-guide-to-
16-spring-globular-clusters/


安部(八束)

2017年5月27日(土)
新しいレンズを試してみました


2017‎年‎5‎月‎27‎日‏‎21:09:47~‏‎21:51:23
PENTAX K-1 + SAMYANG 14mm F2.8
ISO3200 バルブ 5秒(インターバル7秒)
・トーンカーブ処理
 Ralpha Image Resizer フリーソフト
・比較明合成
 206枚 KikuchiMagick フリーソフト
・松江市西浜佐陀にて
  星景のタイムラプス動画を撮る場合は、できるだけ広角のレンズがあればいいのですが、国産レンズは高価で手が出ません。
 そこで、よく使われているのが韓国のSAMYANGというメーカーで、F2.8/14mmが3万数千円で購入できます。レンズによって当たり外れがあるようですが、今回購入し初めての試し撮りを西浜佐陀の小さな港で行いました。湖北線を走る車の光や9号線のハイビームが入ってきて少しゴーストがでてしまいましたが、画角の広さは素晴らしいですね。写真右下の赤い光は、岸沿いにあるパン屋さんです(おいしいです)。

長谷川(うぐいす台)

2017年5月26日(金)
北天の星跡


 長時間、カメラが頑張りました!

2017年4月29日22:18:23~4月30日‏‎0:32:39
PENTAX K-1 + smcPENTAX-A FISH-EYE 16mm F2.8 バルブ 10秒(インターバル5秒)
・トーンカーブ処理
 Ralpha Image Resizer フリーソフト
・比較明合成 533枚
 KikuchiMagick フリーソフト

・大山 江府町にて

長谷川(うぐいす台)

2017年5月24日(水)
星座ビノで星空散歩


レンズの大きさは55mmくらいととても大きいです。このレンズのほうから見ると、のぞいている目がとても大きく見えます。

 5/18(木)は澄んだ星空が広がり、「星座ビノ」で星空散歩でした。東の空高くに見える「かんむり座」、遠く米子の街に昇りはじめた「さそり座」頭部、南には「ケンタウルス座」のオメガ星団、星がいっぱい見えて宇宙に漂っているように感じます。
 大根島の空はあたりの街の灯りで明るくなり、暗い星が見えにくくなってきました。おまけに私も加齢による視力の低下も気になります。
 この双眼鏡を使うと2等級くらい暗い星が見え、視力が良くなったような気分です。そして何より星がきれいに見えます。きれいな星空をのんびりと見てみたい、宇宙に漂ってみたいという方にはぜひおすすめの双眼鏡です。
 僕が星空ビノに興味を持ったのは、4月例会で金津さんの「ビクセンSG 2.1×42」を見せていただき、そのクリアな見え方に感心したからです。その後、デジカメのテレコンコンバーターを利用した双眼鏡があることを知り、その道の達人からNikonのTC-E2というテレコンを利用した手作り作品を分けていただきました。(感謝)
 なお、メーカー製のものでは「ビクセンSG 2.1×42」の他に「笠井トレーディングWideBino28」があります。

安部(八束)

2017年5月18日(木)
2017年春、木星が輝く星空


2017.5.18
2103JST-(10m)
Canon S120
星空軌跡モード
2017.5.18
2120JST-(自動露出)
Canon S120
星空夜景モード
松江市八束町で撮影

 2017年春の一番星は「木星」です。南の空にとても明るく輝いています。
 木星の左下の明るい星は「おとめ座」の1等星スピカ、右下の四角い星の並びは「からす座」です。
 2つの山は星上山(右側)と京羅木山(左側)です。憧れの「みなみじゅうじ座(南十字星)」は京羅木山の下のほうにあり、松江からは地平線に隠れてしまい、残念ながら見ることができません。

安部(八束)


2017年5月13日(土)
春の銀河


おおぐま座 M81 M82
2017.5.13 2039JST-(2m)
しし座 M65 M66
NGC3628

2017.5.13 2055JST-(2m)

 タカハシFCT-65は30年以上も前に作られた望遠鏡です。
 デジタルカメラ時代の今日でも、すばらしい星像を映し出してくれます。

安部(八束)


EOS Kiss X7i(ISO1600)
+FCT-65 + レデューサー(D=65mm fl=240mm)


2017年5月6日(土)
みずがめ座流星群
【電波観測・速報】



HRO(HR)
5月1日0h台~
6日 9h台

 5月4日、未明の空を切り裂く、明るいみずがめ座流星群が見えました。
 極大が予想された今朝は、流星の代わりに雨が降りました。
 電波観測では今朝5時~7時頃にピークを迎えたようです。

金津(石橋)

2017年5月4日(木)
5月の夜明け前は真夏の星空



 澄んだ夜明け前の空にきれいな天の川を見ることができました。
 いて座~たて座付近の天の川を撮影しました。

安部(八束)




【撮影データ】
2017.5.4
0332(左).35(上).36(右)JST- (各30s)
ZUIKO 100mm F2(2.8) EOS60Da(IS01250)


2017年4月23日(日)
崩壊?したC/2017 E4 ラヴジョイ彗星


2017/04/22.81 UT
全光度10.5等
D260mm f1550mm
ST-9XE 30sec*5枚

 4月上旬には急に明るくなったラヴジョイ彗星ですが、4月中旬にはずいぶんと暗くなり、彗星本体の崩壊が伝えられました。この時は、太陽に近づいて消滅したC/2012 S1 アイソン彗星のことを思い出しました。
 4/23(日)夜明け前に撮影した画像では、本体(頭部)ははっきりしないものの尾はきれいに残っていました。なんか、ほっとしました。


安部(八束)

2017年1月29日(日)
極軸望遠鏡カメラ
→記事(PDF)

 雪が積もって出かけられないので、その間を活用して便利なソフトを作りました。
 極軸合わせの支援ツールです。
 ハードを揃えないと使えないのでお金かかりますが、ソフトは無償公開します。

古都(米子)

2017年1月1日(日)
流星イルミネーション
 流星イルミネーションを見てきました。http://negai-no-mori.jp/
 通勤電車を日本橋駅で降りると行けることは気付いていたのですが、冬休みになってやっと行ってきました。
 コレド室町という最近、再開発された日本橋エリアにありました。夜はなかなか雰囲気いいですよ。
 HRO(流星電波観測)ですね。私が見ていた数分で、観測されたようで、その時は、イルミネーションが一段と輝いていました。そこからまたカウントアップがされるので、前の観測から何分たったのか分かるのもいいなと思いました。
 電波観測なら、空が明るくたって流星観測ができるんだよなあって実感しました。

森長(東京)




   
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